2023年3月に株式会社エフエム北海道（通称：AIR-G）が、サテライトスタジオ「F STUDIO（通称：エフスタ）」を開設されました。このエフスタのラジオ中継設備に、弊社のひかり電話音声コーデックRA-5010が採用されました。

図1:エフスタに設置されているRA-5010

「ひかり電話のオフィスゲートウェイを用いて、既存の回線と音声コーデックの着信番号による鳴り分けが可能ですか？」とのお問い合わせから、2022年10月、音声コーデック回りのネットワーク設計がスタートしました。

当初は、ひかり電話回線のみで札幌本社とエフスタを接続する予定でしたが、平日はほぼ毎日生中継を行う計画であったため、NTT東日本のフレッツVPNプライオによるIP接続に変更となりました。RA-5010はフロントパネルからの設定で、ひかり電話コーデックモードとIP音声コーデックモードとを簡単に切り替えることが出来ます。通常の生中継はIP音声コーデックによるVPN回線経由で行い、VPNに問題が出た場合にはひかり電話回線経由で行うことが可能です。

図2: 札幌本社とエフスタ間の接続構成図

札幌本社側は、もともと使用していた光回線に新たにひかり電話オフィスタイプ（最大8回線まで同時通話が可能）を追加しました。そして、RA-5010音声コーデック用にひかり電話複数電話番号オプションを追加し専用の電話番号を付与することで、オフィスゲートウェイOG420XIで他の装置と電話番号の鳴り分け設定が可能となりました。

図3: 札幌本社のラック内のRA-5010

ひかり電話回線をまとめることによりコスト削減を図る目的として、今後はこのようなホームゲートウェイやオフィスゲートウェイを用いた複数電話番号の鳴り分け設定下での利用が増えてくると思われます。

回線構築のご相談は、弊社 ra_support@mixwave.co.jp までお問い合わせください。

製品ページ：

■RA-5010 ひかり電話 音声コーデック

取材協力：

■株式会社エフエム北海道